太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~


重くなった体を引きずるようにして動き出そうとしたとき、後ろからポンッと肩を叩かれる。


ふと振り返ると、そこには佐野がいて・・・・・屈託のない笑顔で、俺のことを見てた。


は・・・・なに・・。

惨敗した俺を笑おうってか。


意味が分からなくてふいっと目を背ける。

階段を下りようとすると、肩をグイッと掴まれてちょっとこい、と言われる。


だから・・・・なんなんだよ・・・・。

意味わかんねーし。


そんな気分じゃないんだよ。


佐野の手を振り払おうとしたとき、パッと離される。

あー・・・イライラする・・・・。


って・・・・完全に八つ当たりしてるじゃねーか、俺。


全部、自分のせいだろ。


バカ。