重くなった体を引きずるようにして動き出そうとしたとき、後ろからポンッと肩を叩かれる。
ふと振り返ると、そこには佐野がいて・・・・・屈託のない笑顔で、俺のことを見てた。
は・・・・なに・・。
惨敗した俺を笑おうってか。
意味が分からなくてふいっと目を背ける。
階段を下りようとすると、肩をグイッと掴まれてちょっとこい、と言われる。
だから・・・・なんなんだよ・・・・。
意味わかんねーし。
そんな気分じゃないんだよ。
佐野の手を振り払おうとしたとき、パッと離される。
あー・・・イライラする・・・・。
って・・・・完全に八つ当たりしてるじゃねーか、俺。
全部、自分のせいだろ。
バカ。

