だからこそ・・・・今日こそは、

そんな自分に・・・・けじめを付ける。



そして・・・・受け入れなければいけない現実に、向き合う。


受け入れることしか出来ない現実に・・・・・目を向けなければいけない。



今まで・・・・・逃げてきたんだから。

そんなことを考えながら、ドアの隣の壁に寄りかかる。


これを伝えたら・・・・



これ以上は彼女を傷つけないで済む。




伝えられたら・・・・・・きっと、もう彼女の泣き顔を見なくて済む。




芽悠がこれを聞いて、傷つくかどうかも分からないのに・・・

何考えてんだろ、俺。


そんなに俺のことを大切に思ってくれているかなんて・・・・・分からないのに。


それなのに、大切にされてることが当たり前だと思ってた俺は、どうかしてる。



自意識過剰な自分に呆れながら、壁に持たれていた背を起こす。


だけど、彼女がどう思っても・・・これだけは、伝えておかないといけない。



この夏が・・・・・



最後だ、って______