確かに、流生にドキドキしたこともあった。
だけど・・・・違う。
彼を見て、一緒に居て感じるドキドキとは・・・・・・違う。
胸がぎゅっと締め付けられて、苦しいけど甘い切ない痛みで・・・・・泣きそうになる。
ずっとこのままで居たいって思うし、彼の傍に居たいと思う。
やっぱり私が好きなのは・・・・・
_____爽太だ・・・・・。
流生を・・・・好きになっていれば・・・・良かったのに。
そう思ってしまう卑怯な自分。
卑怯で、最低で・・・流生を傷つけてしまうだけの私を・・・許して。
流生を好きになっていれば、つらい思いをしなかったとか・・・そんなことを少しでも考えてしまった私は、最低な人間だ・・・・・。
「芽悠は悪くない・・・。悪くないから・・・・。だから・・・俺のせいででもう泣かないで・・・」
私の頬を伝った涙を・・・優しく親指で拭った彼。
流生のせいじゃ・・・・ないのに。
やだよ・・・。
流生はこれ以上・・・苦しまないで・・・。
光り輝く太陽が、彼の瞳を輝かせながら揺らす。

