瞳が揺れて、視界が滲む。
こんな時でも、浮かんでしまう・・・彼の顔。
意味、分かんない・・・・。
なんで・・・・。
流生が、流生が私だけを見つめてくれてるのに・・・私は・・・・。
「泣くなよ・・・・。お前が・・・爽太のことが好きなのは知ってる・・・」
・・・・ぇ・・・・・。
いつの間にか涙がポロポロとこぼれていて・・・彼の顔をしっかりと見つめることも出来ない。
・・・・知ってる・・って・・・。
私が・・・爽太のことが好きだって・・・・知ってたの・・?
そう思うと益々涙が溢れていく。
涙が、頬を何度も伝っていく。
知ってて・・・告白したの?
・・・・なん・・・で・・・・・。
なんで私に・・・・こんなに優しくしてくれたの・・・・?
流生は・・・・どんな気持ちだった・・・?
爽太のことで泣いてる私を・・・・慰めてくれた。
爽太のことで落ち込んでいる私を・・・笑顔にしてくれた。
私は流生に何もしてなくて・・・・
全部全部流生のおかげで笑顔になれたのに・・・。

