切なく光る彼の瞳に・・・私の顔が映ってる。
また、切なげに瞳が細められる。
一瞬が・・・・・長い。
凄く、長く感じるこの時間。
頬に、手が添えられて・・・もう、瞳が逸らせない。
じわりと伝わってくる温もりが・・・・私を溶かしてしまいそう・・・。
「俺・・・・芽悠が好き」
サーッと吹いた優しい風が、私の頬を掠って髪の毛をふわりと揺らす。
揺れた彼の栗色の髪の毛が、さらさらとなびく。
・・・・っ・・・私が・・・好き・・・・?
流生・・・・が・・・・私を・・・?
心臓がズキズキと痛んで、ぎゅぅっと締め付けられるような感覚に陥る。
・・・なんで・・・・。
哀しげで、それでも優しい視線が・・私の心を余計に苦しませる。
赤くなった頬は、自分でも分かるくらいに熱くて・・・・・心臓が震えた気がした。

