太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

流生はそんな私の顔を覗き込むように見て、少し寂しそうに言った。



「呼び捨て・・・・いや・・だったか?」



私の目を見た流生の瞳が・・・少しだけ揺れている。


・・・なぜかキリリと胸が痛い・・・。



「ううん、ただ少しびっくりしただけ・・・」



流生から少し顔を離して、小さく息を吐いた。



「・・・・芽悠・・・」


切なげな声に、ふと顔を上げる。

流生は目を細めて・・・優しく私を見つめていた。


その瞳から、彼の哀しみや・・・寂しさ、優しさ・・・全てが私に伝わってくる。


・・・・・流生・・・・。


ゆっくりと私の顔まで伸びてきた彼の手。

触れた瞬間、優しい温もりがその指先から伝わってくる。


彼は私の頬にかかっていた髪の毛を、優しく耳にかけた。

わっ・・・。


ドキッとしながらも、彼から目が離せない。