太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

奪いたい・・・・。


流生から奪い取って、俺の腕の中に閉じ込めたい・・・・・。


黒い、汚い感情に染まっていく自分を止めるように、拳をぐっと握る。



____やめろ



心臓は悲鳴を上げているのに、体は止まらない。


全身が震える。



離れないで・・・・。


行かないで・・・・。


後少しだけでいいから、俺の隣に・・・いてくれよ・・・。



芽悠を手に入れたい。

激情が俺を包み込み、飲み込んでいく。