太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~


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「・・・芽悠・・」



・・・・・何してんだよ。


こんなことしても・・・・意味ないって分かってんのに・・・。

流生にしっかりと握られた小さな手を、見つめる。



全く集中できなかった部活。

芽悠と流生のことばかりを考えて、頭も体も動かなかった。

二人のことを思い出しては何度も胸が締め付けられるように苦しくなって、泣き叫びたいくらいにつらかった。


それなのになぜか・・・・・・今、俺はここにいる。

何が伝えたいのかも分からないのに、勝手に体が動いて・・・・・必死に彼女を探していた。