太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

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「うん、大丈夫」



彼女が笑いかけた先には、



「無理・・・するなよ」



流生がいた。


俺はそんな光景を目の端に捉えて、教室を出た。

これ以上傷つく前に・・・・逃げてしまおう。

俺じゃない奴に笑いかける芽悠を・・・これ以上見ないために・・・・。

そんなことを考えている卑怯な自分に、笑いが出る。


・・・・自分が傷つけたくせに。

・・・・・自分から遠ざけたくせに。