太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



全部俺のせいなんだから、当たり前だろ・・・。



____行かないで




脳裏を掠めた感情を・・・噛み殺す。




"傷つけるなら・・・・近づくなよ"




流生の言葉が、何度も頭の中でリピートされる。


・・・・・俺には、守れない・・・・・・。



錆びた鉄のような味が、口の中にじわりと広がった。

けれどもう、痛みなんて感じなかった。

それ以上に・・・・彼女を失ってしまった哀しみが大き過ぎるから。




芽悠が隣にはいないという事実が・・・・・・


どうしようもないほどの苦痛を、俺に与えた。




おもちゃを取り上げられた小さな子供のように、泣き叫ぶことが出来たら楽なのに。

自分の中で噛み殺すしかない感情が、体を焦がすように燃えていた。



教室から出て行く二人の姿を・・・・・・俺はただ、見つめていることしか出来なかった。