全部俺のせいなんだから、当たり前だろ・・・。
____行かないで
脳裏を掠めた感情を・・・噛み殺す。
"傷つけるなら・・・・近づくなよ"
流生の言葉が、何度も頭の中でリピートされる。
・・・・・俺には、守れない・・・・・・。
錆びた鉄のような味が、口の中にじわりと広がった。
けれどもう、痛みなんて感じなかった。
それ以上に・・・・彼女を失ってしまった哀しみが大き過ぎるから。
芽悠が隣にはいないという事実が・・・・・・
どうしようもないほどの苦痛を、俺に与えた。
おもちゃを取り上げられた小さな子供のように、泣き叫ぶことが出来たら楽なのに。
自分の中で噛み殺すしかない感情が、体を焦がすように燃えていた。
教室から出て行く二人の姿を・・・・・・俺はただ、見つめていることしか出来なかった。

