太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~


その時、俺の方を見た芽悠と目が合う。

・・・・・・芽悠・・・・。


哀しみに覆われた瞳が、薄らと浮かび上がる涙によって輝きを増しながら・・・俺を見つめる。


ビリビリと電流が流れるように痺れていく体。

心臓を切りつけるように俺に向けられた切なげな瞳に、深い傷跡が開くような気がした。



すぐに目線を逸らしながら、席から立ち上がった芽悠。

俺の横をすり抜けるように通り過ぎる。




「おい・・・」




咄嗟に口に出ていた言葉を、飲み込むように唇を噛み締める。



芽悠の足が進む先には・・・・・流生が、いた。