太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



灰色に汚れてしまったような空は、俺に光を向けない。


光も、道も与えない。


逃げ道を失った感情が、俺の中で暴れているまま。



いっそこのまま・・・・・何処かへ消えたい。


ただ、そう感じた。





・・・・その時、後ろから、教室に入ってくる足音が聞こえた。


不意に、振り向く。

俺の瞳は勝手に・・・・・彼女の目を捉える。


・・・・腫れてる・・・・・。


その瞬間胸に広がる、痺れに似た感覚。


俺が・・・・お前を泣かせたのか・・・?


すぐに逸らされた視線が・・・・余計に俺の切なさを増す。