太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

キーンコーン・・・____


その時、一時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。


ハッとして息を飲み込む。


板書もろくにせず、ただくだらない妄想や考えを巡らせていた。


いつの間にかぐっと握り締めていた拳。


爪が食い込み、血が流れそうなほどに力が入っていて・・・震えている。


「起立、礼」


当然のように過ぎ去っていく時間が・・・・



「「ありがとうございました」」



今はとても長く感じる。



じっとりとした空気が・・・・俺を包み込んでいく。