芽悠・・・・。 め・・・ゆ・・・。 お前を抱きしめて、温もりを感じたい・・・。 ・・・・一緒に笑って・・・沢山、俺にお前の跡を刻み付けたい。 俺と一緒にいたことを、忘れないように・・・・ずっと刻みつけておきたい。 「爽太くん」 突然聞こえたその声に、全身がゾクゾクして・・・冷や汗が出そうになる。 ゆっくりと顔を上げて、彼女の瞳を捉える。 三日月のようにニッコリと微笑んだ赤い唇。 大きな瞳の奥には・・・彼女の闇が見える。