太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~


芽悠・・・・。


め・・・ゆ・・・。


お前を抱きしめて、温もりを感じたい・・・。

・・・・一緒に笑って・・・沢山、俺にお前の跡を刻み付けたい。

俺と一緒にいたことを、忘れないように・・・・ずっと刻みつけておきたい。



「爽太くん」



突然聞こえたその声に、全身がゾクゾクして・・・冷や汗が出そうになる。


ゆっくりと顔を上げて、彼女の瞳を捉える。

三日月のようにニッコリと微笑んだ赤い唇。


大きな瞳の奥には・・・彼女の闇が見える。