太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

そう思うと一気に糸が解けたように、ぐっと握り締めていた拳の力が弱まる。


どうしようもできないんなら、何もしなくていい。

俺に出来ることがないんなら、下手に動かない方がいい。


今は、流生に任せて・・・・・。

いや、これからもずっと・・・・流生に任せておけばいいいから。



俺の芽悠。


今まで勝手に、そんな風に思ってた。


勝手過ぎるのは分かってる。


中1からだけど、幼馴染同様にいつも当たり前のように一緒にいた。


距離は近かったのに、お前は何も感じていなかったのかな。


気持ちはいつまで経っても縮まらなかった。