太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

その時、俺を軽く睨みながら近づいて来た流生。


お前が何を言いたいのかも・・・・分かってるから・・・・。

何もかも・・・・全部俺が悪いことくらい、自分が一番分かってる。


心臓を貫くような痛み。

頭をガツンと殴られたようにぐわんぐわんと全身に痛みが響くような気がした。



吐き気がする・・・・。


俺の隣まで来ると、今まで聞いたことのないくらいに怒りの籠った低い声で言った。



「傷つけるなら・・・・近づくなよ」



その声にも、言葉にも・・・ただ俺に対しての怒りだけが込められていて、今にも殴られそうなくらいに力が籠っていた。




当然、その言葉は俺の心を切りつけて・・・・深く、大きな傷跡を残す。

ぐちゃぐちゃにされてしまった心。



痛みは全身を奮い立たせるように強烈で、言葉も何も出てこなくて・・・・ただ口から吐息が漏れた。


喉元が締め上げられるように苦しくて・・・・呼吸もまともにできない。




それほどまでにその言葉には、威力があった。

一瞬で俺を消してしまいそうなくらいに、熱く燃えていた。



全身が、熱く灼けていくようだった。

自分ではどうしようも出来ないものだった。