太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

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朝練が終わって、少しだけ早歩きで教室に向かう。


芽悠と・・・会いたい・・・。


無意識にそう感じていたからか、口元が少し緩む。



階段を上って、廊下を歩いていると、教室のドアに向かって歩いてくる芽悠の姿が見えた。


少しだけ速く脈打つ心臓が、なぜか今は心地よかった。



教室の後ろにあるドアから入ると、丁度教室を出ようとしていた芽悠と向かい合う形になった。


一瞬ドキッとして、なんて声をかければいいのか迷う。

まずはとりあえず挨拶だろ、馬鹿。

・・・何焦ってんだよ。


「あ、おはよう芽悠」


焦っているのがバレないように、少し笑ってみせる。