太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「うわっ、やっべぇー!」


色々と考えすぎて、あっという間に時間は進んでいた。


朝練に遅れる!!


走って学校に行くと、更衣室に向かって急いで着替える。


朝練に今まで一度も遅れたことがない、というのが俺の自慢で・・・ここで記録が止まってしまうのは困る。



卒業までは・・・・・じゃなかった・・・。


そう思ったら俺の中の何かが、どうしようもないくらいに重く心臓にのしかかる気がした。



夏休みが終わるまで。

それまでは、きっちり部活に出ないといけない。



自分の未来に繋げるためにも、ただ・・・バスケを続ける。

好きだから、上手くなりたいから・・・今までもそうやってがむしゃらにやってきた。


きっとこれからも・・・・俺はずっとこのスポーツと一緒に生きていく。