「先輩って・・好きな人とかいるんですか?」
「え・・・?」
ゆうくんの真っ直ぐな瞳を見て、朝に起きたことや昼休憩のことを鮮明に思い出してしまう。
「・・・ううん、いないよ」
私は少し笑って言ったけどゆうくんの瞳は揺るがなくて、つい目を逸らしてしまう。
「居るんですね、好きな人」
そう言ったゆうくんに驚いて、彼の顔を見た。
「でも、僕も諦めません」
諦め・・・ない・・・?
ゆうくんの言葉が私をドキッとさせる。
「そ、それって・・・その・・・」
よく分からなくて戸惑っていたら、急に手を握られて「帰りますよ」と引っ張られる。

