太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「はぁー・・・」


大きく溜息を吐いたゆうくん。


やっぱり・・・当たらないと落ち込むよね・・・。


当たり前だけど、入学したばかりでまだ的まで矢を飛ばすことが出来ない彼。

ムキムキなら話は変わるかもしれないけど、ゆうくんは小柄だし。



だけど私の1年の頃と比べたら全然上手いと思う。



「ゆうくん中々上手いね。構え方はもう完璧だね」

「ありがとうございます」



私の言葉に少し顔を赤くしながら答えるゆうくんは、とても可愛い。



「焦らずに、ゆっくりやっていけば大丈夫だよ!」

「はい!」



私たちはたまに休憩したりして、色々なことを話した。


部活が終わると、片付けをして着替える。


射撃場を出ようとしたとき、ゆうくんが言った。