「あっ・・・!痛い・・・」
私はデコピンされたところに手を当てて、凄く痛かったと言うように大げさな顔をする。
「ははは・・・ぶっさいく・・・」
「なっ、うるさい!」
じゃれあってる私たちを見て笑ってる佐野っち。
「お前らそんなに仲良かったっけ?まあいいけどさっさと部活行けよー」
「はぁーい」
「んじゃ、部活行くか」
私たちは一緒に教室を出る。
「帰り、校門で待っとけよ」
流生はそう言うと、私の頭をポンッと叩いて階段を下りていった。
「よし、やるか」
弓道部は大きな敷地の中の一角にある小さな射撃場で部活をしていて、部員は男女合わせて7人くらいしかいない。
でも真面目に部活に出ているのは2,3人程度。
だと思っていたんだけど・・・・今日は、誰もいない・・・?

