太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

****


「はぁー・・・もう終わっちゃった」

SHRが終わり、みんながそれぞれの部活へと行く。


真奈美は今日一日が終わったことに残念そうな顔をしている。


・・・・・昼休憩も・・・爽太と一緒だったんでしょ・・・?



案外あっという間に過ぎた今日。

朝のことなんて・・・思い出したくもない。

教室を出ようとした私のところにやってきた流生。



「部活・・・出るのか?」



少し心配そうな彼。



「うん、大丈夫」



私は彼にこれ以上心配をかけないように笑った。




「無理・・・するなよ」




いつもの流生なら言わない言葉。

まあ、そんな言葉を今日はずっと聞いていたけれど、何だかいつもとは違いすぎて・・・逆に怖い。




「何その本当に大丈夫なのか・・・?みたいな目!ほら、笑えー」


「いってぇー!やめろバカ」




背伸びして彼の頬を摘むと彼は一瞬顔を歪めたけど、すかさず私のおでこにデコピンした。