太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



外に出ると木で出来たベンチが置いてあって、二人でそこに座る。

建物の影ができるため夏でもそこまで暑くない。




目の前に咲く小さな花たちは、風に揺られて笑っているようで私の心を和ませる。




「ここ・・・二人で来るの初めてだな」




前に爽太と流生と私の三人で一度だけ来たことがあるこの場所。



「うん、やっぱりここはいいね・・・。落ち着く」



朝に比べればかなり落ち着いた気持ち。

これは・・・流生のおかげで、きっと一人なら逃げていたし・・・。



「いただきます」



私がお弁当箱を開き食べ始めると、流生も同じようにパンを食べ始めた。