今頃、彼女と笑っているの?
考えたくもない、私の受け入れがたい未来が頭の中で描かれる。
これほどまでに簡単に崩れ去った。
積み重ねていたものが何かも分からない程に、消えていってしまった。
今まで恋したことない私に、君しか知らない私に・・・
どうしろって言うの?
余りにも酷い現実の中で、受け入れられない全て。
私の心に出来た大きな傷は、もうきっと癒せない。
いつの間にか眠っていた私は・・・ただの暗闇に立っていた。
何も見えなくて、恐怖も、孤独も何も感じない。
ただ心の中にとてつもない寂しさを感じているけれど、私の目の前には何もない。
道も、誰かの姿も光も・・・何も。
その時、ハッと目が覚める。
重い瞼を開くと、隣に座っている人影が見えた。
「おはよう」

