太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

ここに来て・・・やっと落ち着く心。


そして・・・・なぜか溢れ出した涙。


その時、ドアが開く音がして・・・慌ててベッドに転がり、顔を伏せた。



止まらない涙。

胸が・・・苦しい。

こんなにも・・・苦しい。


ズキズキと痛む胸の鼓動が全身に伝わって行き、私のからだを震わせる。


・・・もう動けない。


何で私・・・爽太を好きになったんだろう・・・。


段々と近づいて来た足音が、隣のベッドまで来ると止まった。


カーテンで仕切られているため・・・幸い私の顔は見られない。


先生かと思ったけれど、違ったようだ。



「何で・・・泣いてんだよ」



・・・・・あ・・・っ・・・・。


隣から聞こえた、いつも聞いている声。


その声はどこにも棘なんてなくて、優しくて・・・・。


余計に溢れる涙が、何度も何度もこぼれ落ちていく。