けれど嘘だとは・・・思えない。


・・・・周りの空気が止まったみたいに、何も聞こえない・・・。



爽太のことが好きなの、と叫びそうになるのをぐっと堪えて息を呑み込む。


悲鳴を上げる心臓を、ただ落ち着かせようと必死になる私。



・・・何でこんなに・・・心臓がえぐられるように痛いんだろう・・・・。

本当に・・・・神様は残酷だ・・・・。



喜んであげなければいけないのに、頬は固まって動かない。




笑顔になんて・・・なれるはずがない。




「うん・・・!それで・・・告白したの」




目の前で淡々と告げられる事実に、何も言葉が出ない。


真奈美が・・・爽太と・・・・キス?

本当・・・・に?