もったいぶってる真奈美を見て、私は何も考えずに言う。


「何?教えてよ」



・・・なんだろ、私までドキドキしてきた。


私の言葉を聞いて、手を頬に当てながら言った真奈美。



「誰にも・・・言わないでね?」



真奈美は小さな声でそう言うと、顔を近づけてきた。


聞かれては困ることなのかな・・・と思いながらも素直にうんと頷く。



「金曜日にね・・・・爽太くんと・・・・キスしちゃった・・・・」



思いがけない言葉に体が硬直して動けなくなる。