太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

どれくらい時間が経ったのか・・・分からない。


雨は酷くなっていく一方なのに、俺は中身が抜けてしまったような体で歩く。



会いたい・・・。

ただ・・・・芽悠に会いたい・・・。

抱きしめられなくてもいい。

お前の笑顔が・・・・見たい・・・。


「好きな人がいるって本当なのか?」

「流生のことが好きなのか?」


会って、芽悠にそう尋ねたい。

どうせなら・・・お前の口から言って欲しい。



ちゃんと聞いてやるから。

その時は「応援してる」って、言ってやるから。


笑顔で、言うから。


・・・・・・せめてお前だけはつらくないように。