栞菜ちゃんとあたしはスタートラインに用意して、勝負する体勢に入った。 「いちについて・・・よーい」 ー パーンッ。 ピストルと同時にスタートダッシュした。 昔からどんな勝負でもあたしは「負けたくない!」という気持ちで望んできた。 今のこの勝負だって、「絶対負けるわけにはいかない!」 それは後輩だし負けたら恥ずかしいと思うからかもしれない・・・・ でも、あたしの夢のためだから・・・・ なにがあっても負けられない。