「おい!麻帆。麻帆!」
愛雅・・・・。
大丈夫。
あたしがいなくても愛雅は大丈夫だよ?
幸せになれるよ!
「あい・・・がぁ・・・・し・・・あ、わ・・・・せに・・・・なっ・・・てね?・・・」
愛雅の幸せがあたしの幸せだから。
どんなに離れてても、あたしたちは強い絆で結ばれているんでしょ?
大丈夫!
あたしは・・・近くで愛雅を見守るから。
「・・・・・ま・・・・ま・・・ほ・・・・」
みんなの声がどんどん薄れて行く。
あたしの心の中に寂しさ、悲しさ、苦しさが込み上げてきて、一筋の涙が頬を伝う。
声だけじゃなく、完全に視界もどんどん真っ暗でなにも見えない状態になった。
音も見えるものも・・・・全部、消えてしまった。
あたし、こんなにもたくさんの人に支えられて生きてきたんだって初めて知った。
こんなにもいろんな感情があるんだってことを愛雅がいっぱい教えてくれた。
あたしに温かい言葉をたくさんくれた。
" 諦めるな "
" 俺らは深い絆で結ばれてる "
" 好き "
この18年間・・・
ほんとにすっごく幸せでした。
長かったようで短かったね?
もっと早くに想いを伝えていればよかった。
そうすれば、今よりももっと長い時間そばにいてくれたのかな?
あたしの心の中には" 後悔 "っという言葉が残る。



