ガチャン
「てめえこのかたあもんが！
誰のおかげで飯が食えてんだ～ ！
ぶっ殺すぞ！」
毎日のように９時近くなると父が怒鳴りだす母はいつも泣きながら家中を髪を捕まれ止まれば殴られて亡くなった祖母や東京にいる兄の名前を叫びながら 殴られていた
俺が中に入り助けようとしても幼稚園に上がりたての私は突き飛ばされて終わりだ。
父が暴れ疲れるのを待つしか出来なかった。母に連れ子がいたが 腹違いの兄ヤスは
東京で１人暮らしをしていたようだ
母もこんな状態をヤスには見せたくないのだろう。
兄ヤスは、上流家庭で育った、東京産まれ東京育ちの母が再婚して小さな島で暮らす事には反対したらしい。 しかし母は結婚を決意して島へ渡った。
ヤスを置いて・・
ヤスは父(私の母の元の旦那)にも会社の経営者だったが事業が
上手く行かず蒸発され母にも捨てられたと思い何度も死にたいと考えたが頑張って18ながら生き抜いていた。
親父は暴れ疲れるといつも私に寝ろと怒鳴り母に裸になれと指示をして私の隣で泣いて顔も目も腫れている母を抱いていた・・
そして終わると父のイビキが聞こえ出す。
そこで母は私の布団に来て私を父が起きてしまうので声を殺し泣きながら私に何度も何度も「ごめんね直樹」と私が寝付くまで頭をさすっていた事を覚えている。私は小さながら大好きな母を守れない自分への怒り
母を殴り泣かす父への殺意を小さながら持っていた・・