博人、秋は俺と同じように黙ってしまった。
だが葵兄は違った。
藍『どうして、どうしてなの?なんで死なせてくれなかったの?邪魔したの?』
葵『どうしてって、俺の大事な妹だからだよ。死んで欲しくないから助けた。
…たのむ…頼むからもう死のうとしたりしないでくれ!』
藍『でも、大好きだった人に、新にいわれたの。"化け物"って。
化け物は生きてちゃいけないんだって。
軽蔑されちゃったよ。もう、生きる意味がなくなっちゃったよ。』
葵『藍は化け物じゃないよ。軽蔑されたって、俺達がいるだろ!母さん、父さん、博臣、博人、秋、龍さんに捺さん、それに俺だっているだろ?道場の弟子たちだって心配してるんだぞ。
藍はいろんな人から見守られている。だから、死のうとしないで?生きる意味がないなら、俺達のために生きてくれ!』
藍『生きてていいの?化け物じゃ な いの?』
葵『あぁ。だから、早く怪我とか過労とか治して、退院してまたみんなで楽しく暮らそうな!』
藍は涙を流しながら笑顔で頷いた。