そして、由紀を責めるようなことを言い出した実紅に腹が立ってきた。


「由紀のこと何も知らんくせになんでそうやって言うの?
由紀の気持ち考えたことある?!
何もわからんくせに知ったような事ばっか言うなや。」

「じゃあ由紀ちゃんに何があったの?!
言ってみねや!」

「だからっ…」


言えなかった。
由紀がいじめられてて、避けられてる事が言えなかった。

実紅は鈍感すぎる。周りのこと見てない。
だから由紀がいじめられてることも知らないんだ。

黙った私を追い詰めるように実紅が言った。


「璃子も傷ついてる。
黙って離れてく茉里亜に腹立ってる。
あたしと璃子の気持ちなんて考えてないんやな?」


それを言われた瞬間はっとした。

2人に悪いことした。罪悪感。
璃子のこと傷つけた。
大好きな2人のこと傷つけた。

そう考えたら息がしにくくなってきた。