私も実紅もそれぞれ自分の席についた。


「うちの隣淳?!」

「えー、隣お前かよ…」

「え、なにその反応!
ほんとは嬉しいんでしょ?笑」

「はあ?!お前ばかじゃねーの?
やっぱ頭おかしいわ笑」


こいつの名前は高橋淳(タカハシ アツシ)
3年間同じクラスで、面白くてみんなを笑わせるのが得意。


「あんたら朝からうるさい笑」


このツッコミを入れたのが私の後ろの席の
野沢優花(ノザワ ユウカ)
普段は優しいけど、ちょっと性格がキツめの子。


「ほんとやわ! 淳うるせーよ笑」


この人が白崎大我。
私が恋した相手。


今一瞬目が合った。

ドキッ

心臓がそんな音を立てた。


「はあ?おれ?!こいつやろ!」

「お前の声が1番うるさい笑」


こんな明るい人達に囲まれて、私の中学校最後の1年が始まった。