どこの学校にもある掃除の時間。

この時間が私は大好きだった。


「ね、見て!カエル!」

「やめてー!外持っていって!」


いつも遊びにくる大我。

今日は嬉しそうにカエルを連れてきた。

カエルが苦手な私は大騒ぎ。


「しゃーねーな笑
お前も一緒に行くぞ!」


出入り口がすぐそこにある廊下が掃除場所だった私は大我に連れられて一緒に外に出た。

カエルを田んぼに逃がし、しばらく外で遊んでいた。


「掃除めんどくせー」

「いつも遊んでて真面目にしてないくせに笑」

「まあ笑 でもお前も一緒やわ笑」

「大我が遊びにくるからでしょー?笑」

「だってお前といると楽しいんやもん笑」

「なにがやしー笑」


嬉しかった。

たった10分だけど私にとっては特別な時間。