そんな退屈な入院生活も毎日毎日、翔生君が来てくれてわたしは、たのしかった。 もちろん楽しいなんていいません。 たわいのない話ばかりだけど、翔生くん といると、安心する自分がいる。 自然な自分でいられる。 なにより、笑ってられる。 隼人のこと、ずっと引きずってて、 忘れられない自分がいたけど、翔生くんといると、その時間だけは忘れることができた。