桜の約束





「…あ、ねぇ。二人とも」



あたしが考え事してる間に、桜は桜で何か思ったのか口を開く。



「ん?」



あたしに答えられることならなんでも来い。



「野上くんは、どうして桜の木の下にいるの?何をしているの」



それは、本当に疑問に思ったことをただ尋ねてるだけ、と言った感じだった。



でも、そんなことは…聞かれても。



‘‘約束”の話をすればいいのか。


桜の記憶の話をすればいいのか。



あたしにはよく分からなくて、答えられない。



のっけから答えられない質問が来るとは思わなかった。



「…桜、オレはねぇ。教えて上げてもいいと思うんだけどねぇ。
でもね、桜。守を想うなら、思い出す方がいいと思うよ」



さすが十夜。



あたしの答えられなかったことにさらっと答える。



それに、ちゃんと言わない方がいいことは言っていないし、伝えなければならないことを伝えてる。



強いて言うなら…さっきのあたしのセリフとかぶった感があることかな。



まぁ、別にいいけど。