桜の約束




_____…夢を、見た気がした。



顔にモザイクがかかったような、ハッキリしない誰かと、どこかで何かの‘‘約束”をする夢。



酷く曖昧で、ハッキリとしない夢。



ただの夢、だろうか。



落とした記憶、だろうか。



どちらも正しく、どちらも間違っている気がする。



ぼんやりとした頭で考えながら、私はゆっくりと目を開いた。



視界に入るのは、白い天井と淡いレモン色のカーテン。



消毒液の匂いと、カーテンから漏れる外の光。









ここは、どこ?









長く動かしていなかった様な気がする頭が、疑問を発した。



私の中に、その答えはなかった。






どうして、こんなところに?







ゆっくりと疑問を飲み込んで、今の状況から考えてみる。