桜の約束




『じゃあ!じゃあさ、こうしよう。

俺たち、永遠に会えなくなるわけじゃないだろ?


だから、俺は…ずっとこの桜の下で桜を待ってるって約束するよ』



『ずっと、待っていてくれるの?』



『あぁ。もう一度、ここで会おう』



『うんっ!』



小さな小指を絡めて、約束した。



俺は、桜の木の下で待つことを。



変わらない好きを持ち続けることを。



桜は変わらない気持ちを。



いつか、戻って来ることを。



結局、変わったのは約束の内容と桜だったけど…。



それでも、俺はずっと桜のことが好きだ。


今も。



数日後、桜は何処かへ行った帰りに事故に遭った。



事故に遭うその瞬間を、俺は見てしまった。