桜の約束




服屋を覗いて、本屋を覗いて。



あっという間に時間か過ぎていく。



お昼はレストラン街にあるお好み焼きのお店に入った。



「本当、楽しかったぁ!

次はどこを回ろうかな?」



まだまだ、時間はある。



まだまだ、回れる時間はあった。



「いろいろ、回ろうな」



「うん!」


にっこりと、満面の笑み。



「あ、ねぇ…守」



ふと、笑顔が曇った。



「…何?」



自ずと、俺の方のテンションも下がる。



「今日の朝、聞いたこと。

…守の、告白?かな…あれ、聞かなかったことにしてもいい?」



告白、と聞いてどきりとする。



なかったことに…?



あぁ、やっぱり早かったんだ。


もしくは、すべきではなかったんだ。



記憶の中の桜にとって俺が特別でも、記憶の中にいない桜にとっての俺は、特別でもなんでもない。



わかっていた、はずなのにな。