桜の約束





分割数を選んで、落書きコーナーを出る。



「ここから、印刷されたのが出て来るの。あと、携帯に送ってもらうね」



印刷中、と光る文字の上にある画面を桜がまたも操作して、メールアドレスを打ち始めた。



「よし、でーきたっ」



しばらく待つと、印刷された写真が出て来た。



「はい、守」



2枚出て来たうちの1枚を、俺に渡した。



写真の中には、ぎこちなく笑う俺と、そんな俺をみて笑う桜が写り、可愛くデコレーションされている。



『デート!』



と書かれた1枚目の写真に、心がどきりと動いた。



…これは、デートなのか。



そうか。



別に、嫌ではないけど。



でも、そう自覚すると緊張してしまう。



「ねぇ、次はどこに行く?」



「あ、次は…あ、雑貨屋に行こうか」



ふと思い出したことがあって、雑貨屋を提案した。



「え?…なんで?」



不思議そうな顔をする。



「あ、嫌だったか?」



嫌なのかと思い、桜に問い返す。