桜の約束





ゲームセンターの中はがやがやと色々な音が入り混じって、賑やかだ。



ゲームの光がチカチカと目に痛い。



「こっちこっち」



桜がにこにこと、俺を奥の方へ案内する。



「これ?」



桜が止まったのは、おそらくプリクラコーナー、というやつだった。



大きな四角い箱が横一列に並んでいて、五つぐらいある。



「えっと…そう、これ!」



左から3番目の箱…もとい、プリクラ機に迷いなく入っていく。



カーテンのようなものをめくって中に入ると、ある程度は個室になっているせいか、ゲームセンターの賑やかさがマシになった。



『コインを入れてね♪

撮影が始まるよ♪』



高めの声の女の声が、機会から聞こえた。



桜は液晶パネルの右側にある荷物置きにカバンを置いた。



カバンからお金を取り出して、入れようとするのを、俺が遮る。



「なぁに?」



「俺が出すよ」



出すよ、とカッコ付けたけど、たかだか400円だ。