「そんなのどうでもいいじゃん」



「よくない!あ、そういや小春の夢って何?」


どうでもよくないと答えたわりには、あっさり話が変わった。


「決まってないよ」


「え~、せっかく5つの願いが叶うネックレスあげたのに」



すばるは胸元に光るネックレスをちらっと見つめる。


願いごと……。



いつかきっと、お姉ちゃんみたいに。


いつかきっと、新しい私に。


いつかきっと、すばるの隣に。



今まで、たくさん願ってきたっけ。



……でも



「願いごと、なくなっちゃった!」