「うん!泣かせてやりなよ!」 だから、私もつられて口を大きくあけて笑ってしまった。 香鈴の隣で、こういうふうにバカみたいに笑ったの、ひさしぶりだな。 なつかしいや。 香鈴がクリスマスソングがかすかに聞こえる街の方へ走り出した。 ただひたすらに、まっすぐ前だけを見つめて。