「うん。ってか、すぐそこ」 私もつられて笑顔になる。 自分の家を指差しながら答える。 普通のどこにでもある家。 「へぇ。俺んちと近いじゃん。俺んち、この公園の真裏」 今度は及川くんが私の家と真反対にある家を指差した。