ち、ちちちちちかっっ!顔ちかっ!



「なに?」



キョトンとした顔。いつもより一層近くある希輝くんの顔を見てしまったら、顔が赤くなるのも止められるはずがない。



「顔赤いんだけど。あ、キスでもしとく?」



「はっ?!するわけないじゃん!!」



この場で何言ってんのこの人?!



「あっそ」



そう言うこと、希輝くんはわたしの腰に手を回したまま歩きだした。



ひい~~~!勘弁してください~~~!!



わたしは涙目になりながら希輝くんにずるずると歩かされるのでした。