王子様の召使い?!

―――ゾクリッ。



えっ…?



突然、背筋に寒気が走った。どこからか妙な視線を感じたのだ。



…また希輝くんの仕業かな?



でも、前に教室で感じたあの視線とは少し違うような気もするけど。



でもたまにわたしのこと怖い目で睨んでくるし…!きっとそうだ。ゆるさない。



「え〜、あとの2人が出てきませんねぇ…あ、来たようです」



司会の人がそういうと、わたしは舞台に上がってくる2人の男女をみて仰天した。



―――ほえっ?!ななななんで?!



正確に言うと、女の人の方。見覚えのある人物。