王子様の召使い?!

「あの~、お取り込み中失礼だけど、そろそろ歓談会始まるよ」



翔太さんがそう話しかけてくれたおかげで、希輝くんの恐ろしいオーラからなんとか逃れることができた。



あ、そうだ!これからは希輝くんのことでなんかあったら、翔太さんに相談しよう!そうしよう!



そうすれば希輝くんに勝てる術が見つかるかもしれない!



わたしはさっそく味方を見つけルンルンしながら翔太さんに「は〜い!」と返事をした。



―――パシャン



突然、会場の照明が消えた。



「へっ?!なに?!」



「歓談会が始まったんだよ」



そう言う希輝くんの顔は暗すぎてよく見えない。ひえ〜〜ほんとに真っ暗だ。