王子様の召使い?!

「あ、やっぱ気になる?実は俺とこいつは幼なじみなんだ〜。まあ、親父が仲良かったからその付き合いでね。腐れ縁みたいな感じ?こいつのことならなんでも知ってるんだぜ♪」



「へえ~!そうだったんですか!じゃあ、希輝くんの嫌味な態度にも慣れてる訳ですね」



ふっふっふ。言ってやったぞ。さっき希輝くんがわたしのこと悪く言ったから、そのお返しだぜ。



「フハハハ!鈴香ちゃんも言うな~!正直で面白いっ!」



あ、あれ…?なぜか翔太さんにすごい笑われちゃった!



翔太さんがあまりにも大爆笑しているので、わたしもつい、つられて笑ってしまった。



和む。さっきまでの緊張が一気にほぐれていく。翔太さんの笑顔を見ると、わたしまで不思議と笑顔になっちゃう。



が、しかし。その横でこの光景をよく思っていない人がひとり…



「へぇ〜?鈴香さあ、俺のことそういうふうに思ってたんだ」



ギクッ。あ、あの、それはですね…