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ただいま立花鈴香、思考の整理がついていません。そう、俗に言うパニック状態です。



……ななななんでここに夏希がいるのぉぉぉ?!



―――時は遡ること30分前。わたしは希輝くんに呼ばれ歓談会が行われるパーティー会場へとやってきたのでした。



「ひえぇ!ひっろ~い!」



わたしの家の何倍かもあるこの会場に、たくさんの丸いテーブルがおかれ、その上に美味しそうな料理がずらりと並んでいる。天井には豪華なシャンデリア。床は赤ワイン色の上品なカーペット。



すごい!すごすぎる!財閥ってすんごい!



会場にいる人たちもみんなお洒落なドレスやタキシードに身を包み、なんだかわたしにとっては異世界だ。



どの人もすごく似合ってる。この場所にいるが当たり前のように、すーっと溶け込んでいる。



なんだか自分が惨めに感じるよぉぉ…。ほんとにわたし、こんな場所にいてもいいのかなぁ、、